2016年9月27日(火)世界貿易センタービル WTCコンファレンスセンター Room A にて、 "会社・事業を買収するとき/買収されるとき、人事責任者が知っておくべきリスク『事例を通して学ぶ M&A・組織再編の準備と対応ノウハウ』"を開催いたしました。
人事部門、経営企画部門の方々など多数においでいただきました。 セミナー終了後、参加者の皆様に、『M&Aにおける人事面での対応状況』についてアンケートにお答えいただきました。下記の通り、アンケートの結果をまとめましたのでご覧下さい。
1.M&A実施時の人事課題や労務リスクへの対応状況について
M&A実行時の人事課題や労務リスクへの皆様の会社の対応状況についてアンケートを実施したところ、下記のような結果が見られました。(無回答を除いており、設問によって回答数が異なります)
『M&A実行時の人事課題や労務リスクをある程度予測できている』との質問に対しては、“はい”が66%に達しており、回答者の過半数以上がM&A実行時の人事課題や労務リスクを認識していることが明らかとなりました。
一方、『自社の人事部門はM&A実行時の人事課題や労務リスクを解決できる専門性を備えている』との質問に対しては、“いいえ”が66%に達しており、人事面の課題やリスクは想定できているが、それらに対応できる体制が十分に整っていない状況にあることが明らかとなりました。
また、『M&A時の人事課題について相談できる社外のパートナーが存在する』との質問に対しては、“はい”が61%と過半数を占め、社外のパートナーや専門組織を活用していることが明らかとなりました。
これらの結果から、多くの企業では、“M&A実行時に発生しうる人事課題等のリスクは想定できているものの、自社の人事部門だけで十分な対応が取れる体制にはまだ至っておらず、社外のパートナー企業や専門組織を活用している状況にある”ことが明らかとなりました。
2.M&Aにおける人事面への対応状況について
次に、『M&Aに直接関与またはサポートした経験がある』に“はい”と回答した参加者の方々に、人事面での課題にどのように対応したか、追加質問に回答いただきました。(無回答を除いており、設問によって回答数が異なります)
その結果、
『M&Aにおいて人事面への対応は重要な経営課題であった』
『M&Aにおける人事面への対応は慎重に行われた』
『M&Aにおける人事面への課題への対応には苦労した』
の3つ設問すべてに過半数以上の参加者が“はい”と答えており、M&Aにおける人事面への対応が全社の経営課題として認識され、慎重な対応が行われたことが確認されました。
また、実際にM&Aを直接経験した、またはサポートをしたことがある参加者の多くが、人事面の課題への対応に苦労を伴ったと回答しており、M&A時には、リーガルリスクや社員感情を踏まえた、綿密な統合・融和計画が必要であると考えられます。
弊社では、これまで70社以上で人事制度の統合をご支援させて頂いております。M&Aや組織再編時において不安に思われていること、ご相談等がございましたら下記お問い合わせ先までお気軽にご連絡ください。