会社分割に伴う労働契約の承継等に関する法律。2000年の商法改正による会社分割制度の導入に伴い同年に制定された。
会社分割制度の導入により、分割をした会社の権利義務が分割によって承継する会社又は新規に設立する会社に包括的に承継されることとなった。これを踏まえ、労働者保護の観点から、労働者や労働組合等への通知や協議といった手続きなど、労働契約の承継等についての特例を定めている。
労働契約承継法の適用は、会社法に基づく会社分割を行う場合に限られており、合併及び事業譲渡を行う場合には適用されない。また、その手続きの対象は、雇用形態にかかわらず分割会社との間で労働契約を締結しているすべての労働者とされる。