特定の単一事業だけではなく、グループ内の複数の事業の経営を行う人材。単一事業の経営者とは異なり、複数の事業のシナジーを考慮した戦略や意思決定が必要となる。
グループ経営人材には、未来を見据えて現状を変革するための「リーダーシップ」と、現状を適切に維持するための「マネジメント」の両方の資質が求められる。
リーダーシップには未来志向や戦略思考、目標設定をする力などが必要であり、マネジメントには現実志向や問題解決思考、管理能力などが必要となる。
グループ経営人材を育成するためには、現在の仕事に当事者意識をもって積極的に取り組んでいる人材を候補として選抜し、リーダーシップとマネジメント力を開発する仕事(新規事業のリーダーや海外での経験、子会社の経営など)に従事する機会を提供することが効果的であるとされる。