賃金の上昇/下降の経過を辿ったグラフに表される曲線のこと。日本における従来の賃金カーブは年齢や勤続年数の増加に伴い上昇する場合が多かった。
これは、従来の日本企業が、年齢の上昇に伴い、仕事のスキルが上がることや、子供の教育費なども含めた生活費が上がることに対応した賃金設定を行っていたことを表す。
このような賃金カーブの設計は、労働者にとっては安心して将来の生活設計をもつことができる点でメリットがある。年齢とともに賃金が上昇する賃金カーブのことを、「年功カーブ」とも呼ぶ。
なお、賃金カーブの設計は、賃金構造基本統計調査(厚生労働省)などの統計を参考に行うことが一般的である。