リーダーシップの機能を「配慮」と「構造作り」の2つの要素から捉えた考え方のこと。ハウスとデスラー (House & Dessler,1970) が提唱した。
この理論の根底には、「メンバーが業務目標(ゴール)を達成するために、リーダーはどのような道筋(パス)を通るべきか示す必要がある」という考え方があり、パス・ゴール理論と呼ばれるゆえんである。
配慮と構造作りの2つの要素は、集団が取り組んでいる仕事の状況によって使い分けることが効率的である。例えば、定型業務に従事する集団に対しては、単純反復作業によるストレスに対して「配慮」を示すことで効果的なリーダーシップを発揮することができる。
また、非定型業務に従事する集団に対しては、仕事の進め方を示すというような「構造作り」を行うことで効果的なリーダーシップを発揮することができる。